2008,06,10, Tuesday
先日、関西の方とお話していて琵琶湖の鮎の話になったんですが、
「最近はブラックバスが食い荒らしていて少なくなっている」と言われ、なんかどんよりした気分になりました... 口調にブラックバスへの嫌悪を感じたので... 相手の方は僕がバス釣りをやることを知らないので、もちろん悪意は無く所謂世間話の一つだったんですが、 改めてメディアの影響を感じました。 だって多分彼は琵琶湖の実態を知らない(僕も知らないです)のに、「バスが悪い」って思ってるんです。 僕は琵琶湖に行ったことがありませんが、 リリース禁止条例が施行されてから、琵琶湖のバスの釣果は年々凄い事になってます。 あんな巨大な魚がたくさん釣れてる場所は世界的にも稀です。 正常な状態にあるとは思えません。 条例が施行されて、駆除も積極的に行われるようになった頃からです。 リリース禁止条例のおかげで駆除には税金から補助金が出ます。 で、駆除をする時、在来魚も大量に獲ることになる場合もあります。 駆除自体が、生態系に非常に大きな影響を与えています。 僕のつたない知識ですが、 バスって魚は(というより肉食魚一般は)新しい水域に放流されると爆発的に増えます。 餌とり放題ですから。 ですが、その後減少の一途を辿ります。で所謂安定期に入ります。 当たり前ですが、バスが餌を食い尽くすことは正常な水域ではありえません。 その前に餌が少ないおかげでバスが先に減ります。 肉食種ってそんなに強い種では無いんだと思います。 水域が死ぬとき、最初に死ぬのは肉食種です。 琵琶湖で起きてることは駆除のおかげで爆発期に似た状態が継続してるように思えます。 魚の減少の大きな要因である湖岸開発、水質汚染を改善しないままバスの駆除だけをしたせいで、 適度な間引きが行われているんじゃないでしょうか? 大切なのは琵琶湖のことを第一に考えることだと思います。 慎重に吟味、研究をした結果バスを駆除する必要があるならば駆除をするべきです。 お金目的じゃなく、バスを減らす目的で。 でも、忘れちゃいけないのは、 「本当はブラックバスは悪くない。」 普通に生きてるだけです。 無計画だった人間が悪いのに、彼らにそれを押し付けてるんです。
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| 釣り::外来種問題 | 08:58 PM | comments (0) | trackback (0) | |
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