2009,08,21, Friday
バスを彼女に見せたくて逮捕?!
池原ダムでの釣り人が逮捕された事件ですが、ニュースのコメント欄を見ると、釣りをやらない人でも納得いかない人が多いようですね。 特定外来生物法ってどんな法律かというと、「日本の環境に影響をあたえる、もしくはあたえるおそれのある生物の扱いに関して規制を設ける」というものです。特定外来生物に指定されると飼養、栽培、保管、運搬、輸入等が基本的にできません。今回の方はその運搬をして現行犯逮捕され、実名を出して報道までされちゃったわけです。しかも車で運搬したわけではなくて、車まで運んだだけで。 釣ったその場で逃がしていれば、もしくは殺してから彼女に見せに行けば捕まらなかったわけですが、どこからが運搬に当たるか?主文にはその旨の表記は見当たりませんが、釣り大会での注意事項等を見ると、隣接する道路を越えてしまうとアウトのようです。釣れた魚を持って、岸沿いを歩いていって他の場所で釣りをしている仲間に「大きいの釣れたよ!」と見せに行くのはオーケー。道路挟んだ向こう側で釣りをしている仲間に見せに行くのはアウトです。 ちなみに特定外来生物はそこいらにたくさんいますので、むやみに動植物を捕まえるのは危険です。とくに子供のいる家庭では注意です。もし川に遊びに行ってメダカだと思って網ですくって持って帰ってきた魚がカダヤシだったら。ザリガニ釣りに行って、釣れた!」といって道路を渡ってお父さんに見せに来てしまったら。虫かごに入れて持って帰ってきた虫がコガネムシだったら。その子は現行犯逮捕され、前科がつく可能性があるわけです。もちろん植物だって、「あらきれいなお花」といってオオキンケイギクを持ち帰って鉢植えに植えたりしたらアウトです。 僕らが子供のころにやっていた遊びは、今では犯罪になってしまうんですね... 「こんな法律おかしい!」といわれ、10万通を超えるパブリックコメントがよせられたにもかかわらず制定されたわけで、いざ逮捕者が出てみると「やっぱりおかしい」と思ってしまいます。
| http://www.freshersgate.com/kumachon/blog/index.php?e=251 |
| 釣り::外来種問題 | 05:11 PM | comments (2) | trackback (x) | |
2009,07,27, Monday
「リリース禁止条例」
いくつかの自治体で決められている条例で、「外来魚は釣ったら処分、逃がすのはダメ」って条例です。食べない魚なら釣ったら殺すと。 6年前に滋賀県で決まった時は、自治体で駆除をするのはまだ分かるとしても、それを愛好家に殺させるって下衆なことを考えるもんだと思いましたが、その後も追従する自治体がいたのはびっくりしました。 バスフィッシングって色々人によって違うところがあっても「ルアーを使って魚を釣り、釣った魚は元の場所に返す」という部分だけは変わらない基本です。サッカーで言えば「足だけ使ってボールをゴールに入れる」が基本だとすれば、ゴール禁止です。 こんなルール、普通は守れないと思うけどなぁ... しかも生き物の命を奪えって決まりだからね。悪者だから殺してオッケー?いや、ブラックバスは勝手に連れて来られただけ。80年かけてやっと日本に定着して、「あれ?なんでお前日本にいるの?死ねよ」ってのは無い。もっと言えば駆除で殺すのだって本来はおかしい。捕まえたら一匹一匹に「日本に釣れて来てゴメンネ」ってアメリカに帰してあげて欲しい。放流した奴が悪いんでしょ?そいつを殺せってならまだ分かるけど。 それでも条例だから守れ? これが正義だとは思えないんだけどな...
| http://www.freshersgate.com/kumachon/blog/index.php?e=235 |
| 釣り::外来種問題 | 04:03 AM | comments (0) | trackback (x) | |
2008,06,10, Tuesday
先日、関西の方とお話していて琵琶湖の鮎の話になったんですが、
「最近はブラックバスが食い荒らしていて少なくなっている」と言われ、なんかどんよりした気分になりました... 口調にブラックバスへの嫌悪を感じたので... 相手の方は僕がバス釣りをやることを知らないので、もちろん悪意は無く所謂世間話の一つだったんですが、 改めてメディアの影響を感じました。 だって多分彼は琵琶湖の実態を知らない(僕も知らないです)のに、「バスが悪い」って思ってるんです。 僕は琵琶湖に行ったことがありませんが、 リリース禁止条例が施行されてから、琵琶湖のバスの釣果は年々凄い事になってます。 あんな巨大な魚がたくさん釣れてる場所は世界的にも稀です。 正常な状態にあるとは思えません。 条例が施行されて、駆除も積極的に行われるようになった頃からです。 リリース禁止条例のおかげで駆除には税金から補助金が出ます。 で、駆除をする時、在来魚も大量に獲ることになる場合もあります。 駆除自体が、生態系に非常に大きな影響を与えています。 僕のつたない知識ですが、 バスって魚は(というより肉食魚一般は)新しい水域に放流されると爆発的に増えます。 餌とり放題ですから。 ですが、その後減少の一途を辿ります。で所謂安定期に入ります。 当たり前ですが、バスが餌を食い尽くすことは正常な水域ではありえません。 その前に餌が少ないおかげでバスが先に減ります。 肉食種ってそんなに強い種では無いんだと思います。 水域が死ぬとき、最初に死ぬのは肉食種です。 琵琶湖で起きてることは駆除のおかげで爆発期に似た状態が継続してるように思えます。 魚の減少の大きな要因である湖岸開発、水質汚染を改善しないままバスの駆除だけをしたせいで、 適度な間引きが行われているんじゃないでしょうか? 大切なのは琵琶湖のことを第一に考えることだと思います。 慎重に吟味、研究をした結果バスを駆除する必要があるならば駆除をするべきです。 お金目的じゃなく、バスを減らす目的で。 でも、忘れちゃいけないのは、 「本当はブラックバスは悪くない。」 普通に生きてるだけです。 無計画だった人間が悪いのに、彼らにそれを押し付けてるんです。
| http://www.freshersgate.com/kumachon/blog/index.php?e=48 |
| 釣り::外来種問題 | 08:58 PM | comments (0) | trackback (0) | |
2008,04,23, Wednesday
<スポレク滋賀>外来魚は駆除対象なのに…仲良し絵本に疑問の声 県教委修正へ /滋賀
絵本の中でも外来種と在来種は仲良くしちゃいけないみたいです。 いっそ役人も絵本に出演させて、湖岸の乱開発でどれだけ環境を破壊し魚を減らしたか描いてみれば? 今後どんな内容に変えるのか気になります。
| http://www.freshersgate.com/kumachon/blog/index.php?e=20 |
| 釣り::外来種問題 | 12:32 PM | comments (0) | trackback (0) | |
2008,04,04, Friday
昨日、車のTVをつけたらちらっとやってたんだけど、洞爺湖で外来種であるウチダザリガニが増えちゃって困ってらしい。
最近、北海道全域に生息域を広げているそうで、確かに大変だろうと思います。 ただ、ウチダザリガニを「エイリアン」と呼んだり、ニホンザリガニを食べている写真を放送したり、小さいものでも繁殖能力があるから駆除が大変とか、さも「悪者だから駆除すべき」っていうニュアンス。ま、駆除すべきかどうかは置いといて、まるでウチダザリガニには生きる価値の無いようなニュアンスともとれる報道には「?」です。ウチダザリガニを持ち込んだ人間は非難されて当然だけど、ウチダザリガニに何の罪も無いように思うんですが... 外来種問題になると、いつも外来種=悪、在来種=善 にしたがる日本の報道にはウンザリです。一体何がしたいのか? ところで、日本中に生息域を拡げているアメリカザリガニの駆除については議論されなかったように思うんだけど、なぜ? そっちは深刻じゃないのかな?
| http://www.freshersgate.com/kumachon/blog/index.php?e=6 |
| 釣り::外来種問題 | 10:40 PM | comments (0) | trackback (0) | |