2010,05,26, Wednesday
もうCDプレイヤーで音楽を聴かなくなって8年位。音楽を聴くのはiTunesとiPodです。仕事用のMac ProにはWAVかAIFFで外付けに。家とiPodにはMP3で。CD買うと両方でリッピングはめんどくさいけど、iPodの容量160GなんでMP3じゃないと曲数全然入らないし。iPod Mercuryとかで1TBクラスで出してくれないかなぁ。
で、今日は音量の話。特にiPod使用時の。 iPodが普及して間も無く、「iPod難聴」なんて言葉でちょっと騒がれたの憶えてますか?アメリカで訴訟になったとか。メディアでは殆ど詳しく紹介されず、「ヘッドフォン、イヤフォンで大音量で聞いてると、難聴になります。ご注意!」ってニュアンスだったように思いますが、これは正しくないと思います。 このiPod難聴と言うのは「CDやMDウォークマンでも同じことじゃん」ってレベルじゃなく、問題はiPod特有のシャッフル機能と昨今の音楽傾向による問題です。 古い音源に比べ、最近の音源は総じて音圧が高く設定されてます。音がデカいんです。音楽業界はこの音圧競争が90年代に始まり、今は多少落ち着いてきましたが、それでも80年代以前の音源に比べれば遥かに音が大きいです。ま、ここではその競争の話は長くなるので割愛しますが、iPodに色んな年代の音楽を入れている人なんかがシャッフルで音楽を聴いた場合、昔の音源に合わせた音量で聴いていると、次に最近の音圧が高い音源が再生されたりして突然爆音。なんて経験はありませんか?これは時に大きな耳へのダメージになると思います。難聴にだってなるでしょ。 さらに言えば、次の曲になった時に「でかっ」と思っても満員電車の中だったりしたら、一曲終わるまで我慢とか、多少デカいかな?と思ってもかばん開けるの面倒で我慢しちゃったり。耳にとっては最悪でしょう。 訴訟を受けてアップルではiPodに一定の音量以上にボリュームが上げられなくする機能が付きましたが、これは無意味なんです。これだと高い音圧の曲は良いですが、音圧の低い曲に関しては良く聞こえないってことになってしまうからです。これじゃ使い物にならないからボリューム制限は切って使うことになる。じゃあ曲ごとに音量を揃えてくれるはずの機能「サウンドチェック」を使えば良いかというと、この機能がダメダメで解析がデタラメ。ものによっては状況を悪くさせることも。しょうがないから全曲の音圧、音量の均一化の為に、僕はiPod用の音源に関しては下記のようなソフトを使っています。 iGain Macの人は下記のようなシェアウェアがあるみたいです。 iVolume iVolume-日本語help アップルはこの問題を大して問題として扱ってないらしく、改善する気が無いようです。もしiTunesやiPodにこのような機能がピークレベルではなく、音圧を基準にしてデフォルトで設定されていたら無意味なレベル競争もさらに終焉に近づくだろうに。 ちなみにこの均一化ソフトは自宅PC&iPodにだけ使ってます。自宅はwindows機がiTunes用なのでiGainだけしか使ったことはありません。目標音圧は92db。付加要素として各CDの音圧が数値で表示されるので興味深いです。僕の所有するCDでは椎名林檎、ゆら帝、POLYSICSあたりが最大でしたね。あとは50cent、ケミカルとか。大体2000年前後の作品が上位に来ます。確かにその頃が一番デカかった気がします。 で、仕事用のMacは元のまんまで聴いてます。音圧も作品の一部としてリファレンスにすることもあるので。スピーカーで聴く場合はそれほど問題にならないし。単にボリュームいちいち変えればいいだけ。 それにしてもiTunesのver.2はシャッフルアルゴリズムが最高だったな。良く神選曲が味わえましたが最近のバージョンはどうも片寄ります。その話はまた。
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| 音楽::機材 | 11:33 AM | comments (0) | trackback (x) | |
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