| ひさしぶりに映画を観に渋谷まで、、 車の中で夫が尋ねる。
 「朝から考えていたんだけれどこの世界で変わらないものってあるかなあ?」
 「ALL THINGS CHANGE, BUT JESUS NEVER 全てのものは移り変わるでしょ。」
 
 「トゥルーへの手紙」は映像と言い、音楽といい、そこにあるメッセージといい、言葉では言い尽くせないほどの素晴らしさだった。こんな世界はもう救いようがないのではないかととかく悲観的になってしまうほど、そこら中で戦争が起こり、テロのニュースが流れ、多くの貧しい子供たちが死んでいく毎日。どんどん危険な状態に進んでいるように思える。
 もう諦めてしまいそうになるが、こんな映画が上映される世界もまだまだ捨てたものではないと勇気が出る思いがした。
 
 オープニング後に流れてきた「荒城の月」。後で調べたらセロニアス・モンクの演奏だったのだ。他にもうっとりするような音楽と美しい映像と哀しい戦争映像・・・
 愛らしい犬たちの姿に思わず隣の席の夫を肘でつついた。
 そして途中キング牧師の声が流れる。長く忘れていた感動が甦る。
 
 私たちは2人して早く帰ってkaiを抱きしめてあげようと早々に家路に着いた。
 車の中、夫がつぶやく。「そうだ 自分なんだよ。ずっと変わらないものって。姿や考え方は変わっているけれど根本のところで、幼い頃と同じ自分がいつもいるんだ。」
 
 SpecialにあるA LETTER FROM TRUEも素敵な手紙。
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