kaiだらけでごめん 海ちゃんのお気楽生活
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獅子渡り鼻 2023/05/08
ゴールデンウイークだと言っても、自由気ままに仕事している私にはあまり関係がありません。でもクライアントがお休みだと思うと、メールもないし、気が楽です。

どこも混んでいるから、お家でゆっくり過ごしました。読みたかった本を読んだり、音楽を聴いたり、少し仕事したり、そしてぼんやりしたりね。

読書といえば、小野正嗣さんの小説三昧でした。「獅子渡り鼻」「人魚の唄」「マイクロバス」

「獅子渡り鼻」は兄と二人で母にアパートに置き去りにされ、一人、母の故郷である海辺の集落にやってきた少年、尊の物語。やるせないほどにつらくて不幸なのに、不思議なおおきなものに守られていることに気づいていきます。やり場のない怒りや悲しみをたんたんと静かにつづられる文章によって、少年の悲嘆も人生の残酷さも余計に増幅されて伝わってくるのでした。

以前読んだ「九年前の祈り」や氏が翻訳した「ファミリー・ライフ」を彷彿とさせる小説でした。それぞれの物語が必ず、どこかで繋がっているようです。

小野さんはずっと生まれ故郷の浦に心を寄せて小説を書いています。ここまで、故郷にこだわるのは、珍しいのではないかなと思うのです。自分の奥深くに埋もれている重りのような芯に沈潜するなら、時には目を逸らしたくなることもあるのではないか、書くのを躊躇うこともあるのではないか、隠しておきたいこともあるのではないか、むしろそういうことの方が多いのではないでしょうか。自己を解体し、細かく刻み、洗いざらいを暴いていくような長く辛い作業であろうと推察します。

重たい物語だったためか、少し離れたいなと思ったほどでした。それなのに、本を閉じることが難しかったです。
ライオンのおやつ 2023/04/17
何か月か前になりますが、連続ドラマ「ライオンのおやつ」を毎週、楽しみに観ていました。余命いくばくもないと告げられた女性が瀬戸内の美しい島のホスピスで死を迎える物語です。
原作の小説も読みたくて、図書館に予約していました。その本はすごく人気だったらしく、順番待ちの人が3桁になっていました。何か月も待って、ようやく読むことができました。
買えばいいのにとも思うのだけど、とにかく本がどんどん増えてしまうのがいやで、たいていは図書館で借りることにしています。
「ライオンのおやつ」とても良かったです。一気に読んでしまいました。病気になったとき、こんなホスピスに入れたらいいな。こんなホスピスがあったらいいな。

ホスピスを切り盛りしているマドンナさんの言葉がすごくいいのです。
「死って、最大級のオーガズムみたいなものではないか」確かに、そうかもしれません。きっとそうなんだろうなあ。

私にとって、自分の死はちっとも怖いものではなくて、それは冒険だと思っています。これから何が待っているか、わくわくしながらその日を迎えるでしょう。

「ライオンのおやつ」やっぱり、手元に置いておきたいなあ。
文庫もあるので、そっちにしようかなあ。でも、好きな本は単行本で持っていたいですよね。ただいま、悩み中です。

作者の小川 糸さんのご主人って、音楽家の水谷公生さんなんですね。って、これは作品には関係ないことですけれど。

彼女の糸通信 https://ogawa-ito.com/ も素敵なページです。
ワークチェア 2023/02/22
今日は腰から腿にかけて痛いのよね。姿勢が悪いせいかなあ。って、さすっていた。
坐骨神経痛?って。いやいや、姿勢が悪いからかな。

「だーかーら、もう何年も言ってるでしょ、もっといい椅子を買いなさいって。身体に悪いよ」と言われてしまった。

一日中、パソコンに向かっている。前屈みの変な姿勢になってることがしょっちゅうだ。
そうかあ、そうだよね。思い切って買おうかな、ワークチェア。
その気になってきた。でも高いし。。。。。
しかし、決めのことばは、
「お金の使い方が、違うでしょ」でした。

そんなわけで、明後日、ワークチェア探しに出かけます。
するとある  doing being  2023/01/10
年の始まりに、今年の目標は何かと聞かれたら本当に困ります。さして変化もなく、のらりくらりの一年になるのは目に見えていますから。とは言え、ああしよう、こうしようと色々考え、思い巡らしてはいるのですよ。

今まで、いつも焦りながら、何かしなくてはだめだと自分を鼓舞してきた気がします。そうしてお決まりの成し遂げられなかった後悔と諦め。または意に反した結果に終わった悔しさ。

けれども、過日、目が開かれたことがありました。
人は『する』にばかり固執している、立ち止まって『ある』について考えてみたら。「心の時間」という番組の聖書のコヘレトの言葉の回で、そんな問いかけがされていました。

する と ある
doing と being

いつもすることばかりに捕らわれていました。しなくちゃ、しなくてはならない、するべきだ、そんな思いで何十年も生きてきちゃいました。しかし、もっと大事なことは、あるということだったかも。

座して、『ある』について考えてみよう。どうあるべきかを考えるのではありません。それは『する』と変わらなくなってしまいます。今、自分がここにあることに思いを馳せます。新たに見えてくるもの、それは永遠のようにも思えます。自然と湧き出てくる確かな手ごたえ、実感を捕まえて胸に刻めたらと思っています。
思い浮かぶのは 2022/10/23
どんな人でしたかと
聞かれたら、即座に「笑顔の人」と答えるでしょう。
いつだって変わらずに目尻に何本もの皺を作って、にこって、笑いかけてくれる。
それだけで、嬉しくなるのでした。
それは誰に対しても同じで、そこが彼のいいところ。
分け隔てなく、どんなときにも、助ける用意がある。
その笑顔にまた会いたいな。しみじみ、思うのでした。
Marcus Miller Live 2022/09/28
待ちに待ったマーカス・ミラーのLive! 六本木のビルボードライブまで、行ってきました。

勿論、満席のフロア、始まる前から期待でわくわくの雰囲気で、熱気に満ちていました。
お決まりのプリムの短い黒いハットを被り、Tシャツ姿のマーカス、現れたとたんにすぐにヒートアップです。期待に違わず、いえ想像以上のすごいパフォーマンスで、胸が熱くなります。大好きなチョッパーで存分に弾いてくれて、私もヒートアップ、オーディエンスも盛り上がって喝采の嵐。痺れる音楽って、まさにこんな音楽のことですね!
バンドの他のメンバーたちの演奏も素晴らしくて、曲が終わるたびにマーカスは彼らを紹介して、どんなに若手のアーチストたちを大切にしているかがが伝わってきました。今までさんざんYouTubeで演奏を観ていたので、初めて観る気がしませんでした。
今回のツアーのラストライブということもあってか、最後の最後まで、熱気と歓喜に包まれるLiveでいつまでもその余韻が残りました。本当に行って良かったです。音楽への愛を強く感じるLiveでした。


Live In Billboard Live TOKYO
Marcus Miller / マーカス・ミラー(Bass, Bass Clarinet)
Julian Pollack / ジュリアン・ポラック(Keyboards)
Donald Hayes / ドナルド・ヘイズ(Saxophone)
Russell Gunn / ラッセル・ガン(Trumpet)
Cedric Moore / セドリック・ムーア(Drums)

Set List(たぶん)
1.Where My People At
2.3 Deuces
3.Maputo
4.Mr.Pastoius
5.Run For Cover
6.Gorée (バスクラリネット)
7.TUTU

En Core
・Mercy Mercy Mercy
・Come Together


#LIVE
雨降りお月さん 2022/09/20
江國香織さんはとても好きな作家です。最近読んだ本は「ひとりでカラカサさしてゆく」

抱えていた少々難しい仕事がようやく手離れしたので、平日だけど、今日はお休みすることにしました。それで、読みたかったこの小説を一気に読んでしまいました。

その感想はともかくとして、小説のタイトルにもなっている雨降りお月さんの歌詞に驚きました。知佐子さん(主人公ともいえる女性)は子供のころ、お月さんがお嫁に行く歌だと思っていたのです。あれ、わたしは今の今まで、そう思っていました。そうかあ、そうではなかったのですね。
「お嫁に行くのは普通のお嫁さん。お月さんは雲の陰に隠れているの」
「お月さんはいつでも夜空にぽつんと一人でいるんだから、お嫁に行くときもそりゃあ一人だろうなって想像してた」

私もすっかりそう思っていました。違ったんだあ。びっくりです。

幼い日、お月さんがカラカサさしてゆく姿を想像して、なぜだかすごくミステリアスで、怖いほど美しい哀感ただよう光景が目に浮かび、うっとりしていました。お月さん、一人でさみしいだろうなあと勝手に思っておりました。お嫁にゆくのにちっとも嬉しそうじゃない、悲しい姿でした。

ひとりでカラカサさしてゆく、、、知佐子さんもそうやってひとりでカラカサさして、行ったのですね。誰でもがそうであるように。でも彼女は一人がいやだったので、道連れを探したのでしょうか。道連れ、それもりゅうとしている道連れを得たのに、心はやっぱり一人だったのでしょう。

わたしは道連れもなく、ひとりでカラカサさしてゆこうと思ったことでした。悲しそうにではなく、心ひそかに嬉々として、颯爽と、さりげなく。
血がでるほどに 2022/08/27
想像していたよりも、あまりにも英語がわからないことに、がっかりしている。もう少し理解できるかと自分を買い被っていたようだ。
アメリカの友人の誘いで、あるスタディークラスにオンラインで参加し始めて4年ほどになる。週一で開催されていて、欠席したのは数回だけだから皆勤賞に近い。それなのに、全く英会話が上達しない。
ネイティブの人たちの会話を聞き取るのは本当に至難の業だ。
クラスで交わされる会話の70%は聞き取れるようになりたいのに、全くちんぷんかんぷんなこともある。
それに、加えて自分の考えを話すのも苦手だ。それも70%は伝えられるようになりたい。

まずは、耳が悪いのだと思う。音楽家は耳がいいので、どんな外国語も習得が早いと言う。わたしの聴力は確実に他人より劣っているという自覚があるから、そのせいかなあ。というのは言い訳だけど。

マンツーマンの英会話レッスンも1年間毎日やってみた。でも、だめだった。レッスンで恥を掻きたくなくて、予習してしまうから話せるように思えても、フレキシブルな会話になるとお手上げだ。

ギターも上手くならないなあとぼやいていたら、言われてしまった。
指から血が出るほどに練習しなくちゃ、うまくはならん!
持っているもの 2022/06/06
モーセが神から受けた十戒
その十番目がなんであったか知っていますか。

「殺してはならない」「盗んではならない」「偽証してはならない」など、九番目までは行いに対しての戒めでしたが、最後は私たちの心に踏み込んだものでした。私たちの欲についてでした。

「隣人のものを一切欲してはならない」出エジプト記 20:21b(聖書協会共同訳)

他人のものをほしがるな、です。
ぐさっと来ませんか。わたしはぐさっときました。
なぜならしょっちゅう羨ましがってしまうからです。でも、それは罪なんです。奪ってはいけないということではなく、それ以前の「ほしいと思うこと」がNGです。
ね、ぐさっと来ませんか。
わたしたちはいつもついつい、他人と比べてしまう、自分に無い物をねだりたがるんですね。自分の持っているものに目を向けずに、持っていないという事実の方に心奪われてしまう。それで自分は不運だ、不幸だなんて思い違いをしてしまう。
もう十分に、持っているのに。
そのことに気付くとすっと落ち着いて、心穏やかに雲が晴れたように、ものごとがクリアに良く見えるようになります。
むやみに欲しがってはいけない、欲深い自分への戒めです。
春の音 2022/03/26
今年の冬は参りました。何にまいったかというと、しもやけです。足の指がたらこのようにぷっくり腫れて、痛痒い、お風呂で温まったり、マッサージしたり、それでも治ってはぶり返しの繰り返し、やっと春が来て悩まされることがなくなりました。

冬の苦手というのなら、夜型のわたしにとっては、朝、ベッドから起き上がること、目が覚めても、冷え切った空気に、ついつい縮こまってお布団を頭からかぶってしまいます。それでも意を決して、なんとか起き上がり、しかし次の難関はパジャマから着替える時です。

そう言えば、小学生の時は、冬の朝、起きるとぬくぬくに温められた着替えが枕もとにありました。そう、母が朝早くから、こたつの中で温めてくれていたのです! なんて、優しいのでしょう。

そんなことを懐かしく思い出しながら、冷え切ったTシャツに手を通すのでした。

はてさて、3月ですね。目覚めの季節です。
地面からいろんな芽がむくむくと起き始めてきます。その音が本当に聞こえてきますよ。ね、耳をすましてみて。

春の音、朝早くの草むらで、聴けるはず、ぎゅぎゅっ、きゅっきゅというような芽吹く音です。
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