だめですよね、、ちゃんと読まずに読んだ気になってるって。
Eテレの『100分で名著』を毎回逃さずに観ています。
読んでないのに、読んだ気になっちゃうのはだめだけど、すごく参考になる、考えさせられます。
100分でわかるはずもないのだけれど、ある特定の視点に立っての解説が自分の受けていたこととは違っていたりして、目からうろこなんてこともあります。
最近でとびきりに感銘を受けたのは、『オルテガ“大衆の反逆"』です。テキストまで買ってしまいました。
指南役は政治学者の中島岳志氏です。
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自分の居場所をもち、社会での役割を認識して、その役割を果たすために何をなすべきかを考える人、それが彼にとっての本来的な人間だった。近代人はそうではなくなり「大衆」化してしまっている。そして、その大衆はたやすく熱狂に流される危険があるというのが「大衆の反逆」という問題設定なのです。
トポス 自分の場所を失った 個性を奪われた人間 みんなと同じであることを喜ぶ平均人
平均人の特徴は一つは他人の意見に耳を傾けない。
専門家こそ大衆の原型である。
専門化によって失われた教養
専門化が進み、--幅広い教養が失われた時代、専門家ばかりで、教養人が少なくなっている時代。
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正に、今 現実に起きていることと思わずにいられません。
危機がそこに迫っているように感じます。
私も大衆の一人だからこそ、無関心ではいられません。
大きな波に流されないように、常に自分を顧みて、ささやかでも行動できる人でいたいと思いました。 |