洗練されたデザインの北欧照明 やさしい光です。
過日、友人の家に招かれた時のこと
夕闇となって部屋に明かりが灯った時、友人が言いました。
暗くないですか?ちょっと暗いですよね。
いえいえ、ちっとも。心地よい明るさですよ。
明るければいいと言うことではない。このくらいがちょうどいいです。
木の香りがする心和むお部屋、昼間は陽当たりが良くて 素敵なお庭の延長のようなリビング、夜になれば程よい明るさで落ち着いてくつろげる空間が広がります。
常々、思うのですが、得てして、明る過ぎる場所が多過ぎます。実際、それで疲れてしまうほどです。
我が家を建て替える時に、照明にはひどく気を使いました。照明って、後からいろいろといじるのは難しいので、最初から仕込まないとと思って。
程よく落ち着く明るさ、ぽっとした暖かい明かり、優しい影を作る明かり、シンプルな美しい明かりをイメージして、散々悩みました。多くのショールームを訪れたり、書籍で勉強したりして、そうそう、照明の本と言えば、ライティングデザイナー東海林弘靖氏の「Delicious Lithing(デリシャスライティング)」はページをめくれば、わくわくするような写真とアイディアがいっぱいで、とても参考になりました。
とは言え、これぞと思うような高価な凝った作りにはできませんでしたし、、今になれば、こうすればああすればよかったと後悔が残りますけれど、精一杯気を配った成果はあったと思います。
建築士さんは、リビング暗くないですかと、心配されていましたけれども、抑え気味な照明のおかげでほっと安心できる、それも美しい影も楽しめる部屋となり、気に入っています。
最近、ダイニングの3つのペンダントの蛍光灯が一つ切れてしまったので、3つとも説明書通りの明るさのLEDに変更しました。けれども、どうにも明る過ぎて疲れてしまい、結局一段低いものに付け替えました。
するとなんだかギラギラしていた部屋に落ち着きが戻りました。
明るければ良いのではないです。相応の明るさが必要なのです。しかも少し暗めなくらいが、 ちょうど良いと感じています。
明るいことに慣れすぎてしまっている私たち、暗さを体験できない生活をずっと送ってきてしまっています。少し不便を感じるくらいでもちっともかまわないのではないかしらって、思っています。 |