大分くたびれてきた大好きなPコート
年を取って似合わなくなった色がある。
以前は好きで着ていた紫やピンクなんて、もはやお手上げである。きっとくすんでしまった肌のせいだろうと思う。
ここ数年、好んで身につけるのはアースカラーと言われる色だ。
ゴールデンと一緒に生活して困る唯一の事と言えば、彼らの豊かな美しい被毛が全身に付いてしまうこと。
だから決して紺や黒は着られない。
ベージュとグレー、これこそ鉄板だ。
アスカからkaiちゃん、ゴールデンと暮らしてきた20年以上、紺や黒はできるだけ避けてきたのだけれど、kaiちゃんを見送っていよいよ袖を通すことが増えてきた。
ここ何年も封印していたネイビーのピーコートを着て出かけた時のこと、マフラーを首に巻いて大急ぎでバスに乗り、シートに座ってほっとしたとたんに、驚いた。何千本ものkaiっ毛がコートにびっしり付いてしまっているではないか。そう、マフラーにゴッソリkaiちゃんの毛が付いていたのだ。
やれやれと思いながら、ちょびっと嬉しい気持ち。
ともあれ黒を着るシニアの女性が多いことに納得する。白い肌は七難隠すというけれど、反対に黒という色も七難隠すようだ。
その内、わたし、黒ずくめになってしまうかも(笑)
でも、黒い服を着る時、何故か後ろめたい悲しみがふっと湧いてしまう。
kaiちゃんに申し訳ないような気がして。
この感じ、いつまでも消えないのだろうな。 |