悲しい時は本を読む。これに限る。
悲しい時は仕事する。これも当たっているかもしれない。忙しくしていれば、くよくよする暇は無い。
でも、ふと気持ちが途切れれば、元の木阿弥だ。
なんの解決にもなっていない。
だから、本を読む。これに限る。
本の中の世界に入れば、悲しい自分も頼りない自分も愚かな自分ももういない。
そこから帰っていた時には、元の自分ではなくなっている。
なぜか清々しい気分だ。
それと、もう一つ、悲しい時は山を歩く。これはとびきりの効果がある。
森を歩くのもいいけれど、平坦な道ではなく山を登り、下るのが良い。
息を切らしてひたすら歩く。足を前に出す作業を繰り返しているうちに、頂上にたどり着く。
目の前に広がる山並みや樹々、流れる風に触れたら、些細なことにこだわり、心を奪われている自分に別れを告げることができる。
最近、めっきり山歩きをしなくなってしまった私が言うのもなんだけど。
さて、とりあえず今日は読書といこう。
日の当たる椅子に腰かけて、昼間から本をめくる日曜日、これほどの至福はないと言える。
かたわらに彼が寝そべっている。もちろん、彼とはkaiちゃんのこと。 |