kaiちゃんからもたくさんの恩をもらっています。毎日、恩返ししても追いつきません。
今はもう卒業式で歌わなくなってしまった「仰げば尊し」
この歌の原曲がアメリカの歌であったと知りました。
もちろん、歌詞は全く違うのですが、原曲は「Song for the Close of School」でやはり卒業式で歌われていたのだそうです。
「仰げば尊し」自分のために、ここに歌詞を記しておきます。
1.仰げば 尊し 我が師の恩
教(おしえ)の庭にも はや幾年(いくとせ)
思えば いと疾(と)し この年月(としつき)
今こそ 別れめ いざさらば
2.互(たがい)に睦(むつみ)し 日ごろの恩
別(わか)るる後(のち)にも やよ 忘るな
身を立て 名をあげ やよ 励めよ
今こそ 別れめ いざさらば
3.朝夕 馴(な)れにし 学びの窓
蛍の灯火(ともしび) 積む白雪(しらゆき)
忘るる 間(ま)ぞなき ゆく年月
今こそ 別れめ いざさらば
歌詞が現代にそぐわなくなって来ているのは、理解できます。特に2番の「身を立て 名をあげ 」なんて、どうなんだろうって思います。
でも、メロディも言葉もとても美しい曲なのに、歌われなくなってしまったのは、残念です。
昭和の時代、卒業式と言えば「仰げば尊し」と「蛍の光」でした。この曲に慣れ親しんできた世代にとっては、口ずさめば、今もぐっと胸にこみ上げるものがあります。
でも、寂しいけれど、いつかは忘れられてしまう歌なのでしょうね。
ところで、歌詞の中で繰り返されている「恩」と言う言葉、最近耳にしました。
フィギュアスケートの浅田真央選手が、ソチ五輪でフリーのあの素晴らしい演技の後のインタビューで、
「たくさんの方に支えてもらったので、自分なりの恩返しができたのではないか」
と話していたのです。
その時の恩返しと言う言葉、とても新鮮に響きました。
そうだそうだ、私もいろいろな人たちに助けられて来たなあ、果たして恩返しできているだろうかと胸に手を当てて考えてしまいました。
「恩」と言う言葉、忘れていた気がします。
「恩着せがましい」とか、「恩を仇で返す」「恩知らず」など、負の言い回しもありますが、
「恩返し」「恩送り」実に日本的で美しい言葉だとしみじみ思いました。 |