夏から編み始めていたストールがやっと完成しました。
綿100%の糸なので、夏、冷房で冷える時に使おうと思っていたのですが、遅れに遅れて11月になってしまいました。
細かい所を見られたら困りますが、まずまずの出来です。
マリーゴールド色、山吹色には思い出があります。母は和裁や編み物が得意な人で、よく知り合いから着物やセーターを頼まれたりもしていました。家にどっしりと大きな和裁台があって、外で遊べない雨の日には、窓の所にそれをかけて、滑り台にして遊んだのを今、思い出します。そのせいで、雨の日は大好きだったんです。
幼い頃にはほとんど母の編むセーターやカーディガンを着ていたのですが、その中に山吹色のカーディガンがありました。
袖口と裾、襟にも花びらのような縁飾りが施してありました。でも母には言わなかったけれど、私は本当は山吹色ではなくて、ピンクや赤の毛糸で編んでほしかったのです。山吹色はなんだか、おばあちゃんのようで好きではなかったから。
ピンクや赤のもたくさん、編んでもらったと思うのですが、結局最後まで手元に残ったのはその山吹色のカーディガンでした。なんと、娘にもそのカーディガン、着せたのですから。
ストールの糸を選ぶ時に、懐かしさも手伝ってマリーゴールドの色に決めました。編んで行く内に、強すぎる色だなと後悔したりもしましたが、編み上がってみたら、ふむ、なかなか良いではないの。
黒いカットソーの上にかけてみたら、かなり素敵でした。黒にも紺にも茶色にも合いそうですよね。それに、綿だけどボリュームがあるので、一年中、重宝しそうです。 |