家具の一つ一つには思い出と歴史が刻まれていますが、その理由からこの大テーブルは捨てることができません。
若かった私たちが、大枚はたいて買った檜のテーブルと椅子。
本当はこの倍の厚さのテーブルが欲しかったのだけれど、さすがにその時の私たちには手が届きませんでした。
このテーブルで、家族での食事を何千回したことでしょうか。
食事だけでなく、勉強したり、絵を描いたり、
買ったばかりの頃、息子だったか娘だったか、宿題で社会のプリントに答えを書いていたら、柔らかな木のため、筆圧で全部、下に写ってしまったことでびっくり、私にごめんなさいって謝って報告してきて、大丈夫、大丈夫って笑ったこともあり、その答えも年月と共に他のキズと混じってわからなくなりました。
数日前、なんか汚れているねって、息子が楽器用のオレンジオイルで拭いてくれ、それでもなかなか落ちない汚れは楊枝とキッチン洗剤を使い、楊枝はキズの中に入り込んだ汚れを取るためですが、随分すっきりしました。
ひどいキズだらけでも、それを愛着に変えてくれるところが木の力ですね。
誰よりも家族のことを見てきたのが、このテーブルかもしれません。
今は1人で食卓に座ることが多くなりましたが、まだまだこれからも使い続けます。
1人での食事もこのテーブルなら、楽しい気持ちになりますから。 |