この頃はituneで音楽を楽しむことが多いので、アルバム単位で聴くことは皆減っているのでしょうね。それはそれで便利だし、シャッフルで聴けば思いがけない曲が流れたりして愉快なのですが、未だにレコード、CDを聴くことが多い私です。
今日はいつもの雨の休日に違わず、レコードを聴くためにソファに座ります。
荒井由実の「HIKO-KI GUMO」
もしも無人島に1枚だけ持って行くとしたら、このアルバムを選ぶつもりです。
バッハでもモーツァルトでもマイルス・デイビスでもビル・エバンスでもなく、荒井由実のファーストアルバムである「HIKO-KI GUMO」
そうと、決めています。
もちろん、そんな機会は無いと思うけれど。
ユーミンはずっとずっと全部大好きだけど、取り分け荒井由実の頃の曲が好きです。
私には専門的なことはわからないけれど、
それでも音楽家である我が息子曰く、
「ひこうき雲」は実に彼女の才能が溢れ出ていて、きらきら輝いているよね。
だそう。
彼が生まれる何年も前のアルバムなのに、今聴いてもその輝きは失われていないと言うことです。
このアルバムを聴くと、18か19歳の荒井由実、そしてやはりまだ大人になりきれない小娘の私が目に浮かびます。
と同時に、今の私もそこに立っている気がするから不思議です。
何度でも繰り返し聞く度に、遠い昔の私と現在の私、
どちらも同じような姿で立ってこちらを見つめているようなのです。
結局、人は年を取ってもやはり同じ自分がそこに居続けるのですね。
ジャケットの最初のページに書かれている「誕生日」 それもまた心打つ秀逸な文章で、驚かされます。
その詩のように、今日の私、明日の私、いつでもその時の私を好きでいたいと思うのでした。
ひこうき雲/荒井由実 1973
YUMI ARAI:Piano and Vocal
HARUOMI HOSONO:Bass
MASATAKA MATSUTOYA:Keyboad
SHIGERU SUZUKI:Guitar
TATSUO HAYASHI:Drums |