犬が大の苦手だったのです。と言ったら
驚きますか?
本当です。
小さな頃から犬に接するチャンスもあまり無く、もちろん家でも飼っていませんでした。
それでも全く興味が無かった訳でも無いのでしょう。
小学校3年の頃、クラスの男子の家に生まれた子犬をもらう約束をしてしまい、母があわてて断りに行ったこともありました。
でもね、やっぱり苦手だったんです。大きな犬に何度も追いかけられたりしました。
子供達はたくさんいるのに、決まって犬のターゲットは私になるんです。
恐らく犬の方は、逃げる私が遊んでくれていると思ったのでしょうね。
でも私はもう怖くて必死です。見知らぬお家に逃げ込んで、そこのおばさんに追い払ってもらった記憶もあります。
そんなことが何回かある内に、もっともっと苦手になってしまいました。
それなのに、夫の影響か、息子も娘も小さな頃から犬も猫も大好きに育ちました。
自分の何倍もあるような大きな犬でも、セントバーナードやシェパードだって、へっちゃらで可愛いと言って抱きしめます。
親の私は内心ひやひや。。
そんな子供達ですから、犬を飼いたくて仕方が無い。
ずっと、NOと言い続けていたのですが、ある日突然娘が食事に手を付けなくなりました。
訳を聞けば、お隣の家に生まれた子犬を飼いたいとのこと、許してくれるまではご飯を食べないと言って聞きません。
ハンストするほど思い詰めているのかと思って、数日後、とうとう
「どの子にするか、決めてあるんでしょ。連れて来てごらん」
その日にミックス犬「飛竜(ひりゅう)君」が我が家に加わったのでした。
さて、実際に犬を我が家に迎え入れてみると、なんと可愛いことでしょう。
結局、犬大好きに私自身が変えられてしまったのでした。
その後、飛鳥、そして海を迎え入れる事になるのです。
犬と生活する幸せ、こればかりは経験してみないとわからないです。
今では犬が傍らにいない生活なんて考えられないほどです。 |