昨日は8月9日、65回目の長崎原爆の日、8月6日の広島の原爆の日に続き、ニュースでは特集を組んで式典の様子などが放送されていました。戦争に関する番組の多い8月、毎年のことだから、もう見たくないと思ったりもするのですが、やはり見なければいけないと思うのです。
さて、昨夜は付けっぱなしにしていたテレビに思わず釘付けになりました。そのまま最後まで視てしまったのは、ドキュメンタリー番組「生命(inochi)?孤高の画家 吉田堅治」でした。
始めて知った画家の名前でした。
作品のほとんどが「La Vie」(いのち)と言うタイトルだそう。日本ではあまり知られていませんが、欧米では“魂の画家"と呼ばれて高い評価を得ている方だそうです。
紹介されていた絵の中でもとりわけ、亡くなったひろ子夫人を描いた絵はとても美しい絵でした。金色に輝く魂が夫人なら、背後に広がる澄んだ青空は吉田氏でしょうか。その絵を氏は自分のベッドの横の壁に飾りました。
『人間の最も美しい姿は、"祈り"の姿だ』と言う氏の言葉、しっかり覚えておこうと思いました。
氏のよく行かれたと言う教会にある作品「世界平和への祈りの空間」には金箔で表現された生命(inochi)の絵に囲まれて、聖書と般若心経が2つ並んで置かれていました。宗教を超えたところにある祈りの世界と言う風に思われました。
是非是非、日本で展覧会が開催されますように。
心から望みます。
生命(inochi)?孤高の画家 吉田堅治?
NHK 12日(木)24:15?25:04 再放送されます。
Kenji Yoshida (1924-2009) |