我が家の窓から眺める竹林、道路を隔てて広がっている。
手入れがされている様子もなく、ただただ伸び放題なのだが、その様が何ともいいのだ。
この借景のために、この場所を離れる気が全く起こらない。
残念なことに、ここ10年ほどでこの辺りの雑木林は随分切られてしまったのだが、できる限りここはこのままの姿であってほしいものだ。
整っているわけではない、むしろ竹のジャングルのようだ。
風が吹けば、ざわざわと大きく揺れる。
雪が積もった時などは、頭を地面に届くほどももたげて来るくせに、雪が消えればそのしなやかな体はまたぐいっと空に向かってしまう。
生命力がわーっと迫ってくるような、その光景に毎日のように励まされている。 |