血液検査の結果と血液型カード、そして感謝状なんて頂いてしまいました。
友人のそのまた友人の犬が手術のために輸血の必要があると聞き、海は初めて供血に協力することになりました。以前も他の犬への供血を申し出たことがありましたが、その際は結局供血するまでには至りませんでした。
所沢にある日本小動物医療センターまで、海とドライブです。海ちゃんはお出かけが嬉しくて終始ご機嫌の様子です。
病院に到着して、まずは血液検査、20分ほどでその結果が出ました。先生から、「健康です!完璧ですね!」との太鼓判を押されました。
供血の処置は、10分間以上針を刺したままの状態になります。動いたり暴れたりすれば針が抜けたり、傷ついたりすることもあるので、鎮静剤を使用することもあります。海はたぶん、じっとしていられないと思ったのでそれだけが心配でした。鎮静剤は麻酔とは違って、副作用も心配ないと言うことでしたので、先生の判断にお任せすることにしました。もちろん鎮静剤は使用しないでほしいとお願いすることも可能です。
処置は別室で行なわれ、飼い主は入ることはできませんでした。その間、輸血するワンちゃんの飼い主さんといろいろお話する機会を持てて、それも良かったと思います。
無事に400ccを採血したようです。その際、5cm角位の大きさで首に2箇所、毛刈をしました。でも首の毛はふさふさしているから、全くわかりません。
約30分位後に海ちゃんは先生に連れられて戻ってきました。あれれ?それまで廊下を先生とトコトコ元気に歩いて来たのに、私の傍に来るなりへなへなとダウンしてしまいました。ほっと安心したのかな?家についても駐車場から玄関まで抱えて行かなければなりませんでした。いやいや、海ちゃんは重かった。夜まで、海はよろよろしていて歩けずにいました。心配だったので、病院にそのことを報告しましたが、もう少し様子を見てくださいねとのこと。結局は私の取り越し苦労に終わりました。
病院では歩けたのですから鎮静剤のせいばかりではないでしょう。彼は意外と気弱なのかもしれません。ママの顔を見て力が抜けちゃったのかな。
案の定、翌日には全開の海ちゃんです。ごはんをモリモリ食べ、お散歩していつも通り元気いっぱいの海に戻りました。
供血をしたことで海ちゃんが健康だと証明できたし、血液型もわかったし、他の犬のために少しでもお役に立てて本当に良かったと思います。海だって、将来輸血が必要な場面に遭遇することもあるかもしれません。こう言う事はお互い様ですものね。
一方、そんなこととは露知らず、海ちゃんはお肉をたくさんもらってウハウハ喜んでいました。
供血に関して今回、いろいろと思うことがありました。もし、このリポートを読んでくださって供血に不安を持たれたとしたら私の意図ではありません。病院では十分な説明をいただきましたし、帰宅してからお電話した時にもとても丁寧に対応していただきました。
どんな医療行為にもリスクが0と言うことは無いでしょう。その辺りのことを十分に認識する必要はやはりあると思います。だからリスクもあるのだと言うことを心の片隅にでも置いていた方が良いかもしれません。
一方、メリットは絶大です。供血する際には血液検査やフィラリア検査もしてもらえます。そしてもちろん、病気の犬を助けることに役に立つことができるのです。
もし、鎮静剤を使用して欲しくなければ、使用しないとの限定で協力することもできるでしょうし、または最低限での使用にして欲しいとの希望を伝えるべきです。
ふさふさの毛を刈るのは残念かもしれませんが、すぐに生えてきますからね?♪ それは心配無用です。
何よりもこんなささやかな行為で一つの命を救うことに貢献できるなら、今後も協力したいとつくづく思いました。
そして何よりも、海ちゃん、ありがとう。
なんのことはない、本犬はただひたすら「えへ?えへ?」と笑うのみでした。 |