20歳そこそこの頃のこと、ほんの短い間だが外国人のお宅でベビーシッター兼ハウスキーパーの仕事をしたことがある。3歳と4歳の男の子の面倒を見ていた。ブロンドのとてもかわいらしい子達だったけれどかなりのいたずらっ子だったから容易ではなかった。毎日絵本を読んであげたり庭で追いかけっこをして遊んだり、他愛のない時間の過ごし方をしていて、その遊びの合間に、お掃除や洗濯を手伝ったり、食事の支度をするなど結構忙しい中、文化の違いを感じたり興味深い貴重な体験をさせてもらった。子供だからと私も気を許して下手な英語を存分に使っていたし、彼らから学ぶことも多かった。
とりわけ、食事を用意するのは楽しかった。朝はオーブンで焼いたプディングと、トーストか自家製のグランノーラかシリアルにバナナのスライスとミルクをかけて。お昼は蜂蜜とバナナとピーナッツバターのサンドイッチかミンチにしたビーフをただフライパンで転がして焼くだけ、ポテトとにんじんをボイル、ほうれんそうはくたくたに軟らかくゆででバターを落とす。日本人のように素材の風味を残すおひたしではなく、軟らかくなるまでに煮てしまうのが好きらしい。
夕食におでんを作ったことがあったけれど、何だかわからなくて抵抗があって食べてもらえなかったし、すき焼きは生卵がだめだった。反対にピーナッツとレーズンの炊き込み御飯は評判がすこぶる良かった。ふやけたピーナッツであんまり美味しくないのにね。
サラダにメロンを混ぜておいたら、熟していないトマトと思って口に入れてびっくり感激されたり、かぼちゃのシチューは好評だったなあ。とりあえず楽しい思い出!!
さて、家事の中で何が好き?と聞かれたら、断然「お料理!」と答える。単純に周りの人を喜ばせるのはお料理が一番ね。決して上手な訳ではないけれど、お料理するのは大好きだ。お料理を楽しくできるのは、私の心がちゃんとしている証拠。お料理って、いらいらしていたら絶対うまくできないものなのだと思う。かなり想像力を働かせなくっちゃならないしね。
昨日の夕食 私と娘だけだったから手抜きのメニューでチキンのソテー バジルソース。すごく簡単なのだ。
チキンもも肉をこんがり焼いたら、そのフライパンに赤ワインとお醤油、あればバルサミコをちょちょっと加えてソースを作る。お皿に予めスイートバジルの葉を数枚敷いておきそのソースをかけて、チキンを載せてできあがり。簡単で美味しい。あれば松の実をパラパラっとかけたらもっとGOOD。このソースは簡単過ぎて恥ずかしいのだけど、我が家の定番である。ステーキにはこれにわさびを添えて、ポークソテーなら粒マスタードとレモン。
私は赤で娘は白 美味しい食事とワインでおしゃべりしながら一日が終わります。 |