この2ヶ月は音楽を聴いたり、本を読んだり、映画を観たりはなるべく避けて過ごして来た。
何かに触れたら嵐のように悲しみが押し寄せて来てしまうから、そういう場面には自分を遭遇させないようにと努めてしまう。
車の中でもラジオのみ。
テレビはニュースとサッカーのみ。
仕事中も音楽なし。
読み物は新聞のみ。
休日はできるだけ外出する。
でも、ある時思い切って彼の枕に頭を乗せてみた。
そうしたら、彼の手を振っている姿がはっきりと目の前に見えた。
あまりにも悲しそうな顔でこちらに一生懸命 手を振っている。でもその内 悲しそうな顔は微笑みに変わって行き、笑顔に変わって行く。
私にとっては彼との別れだけだが、彼にとっては私との別れ、子供たちとの別れ、飼い犬との別れ、兄弟との別れ、友人との別れ、すべてとの別れが一挙にやって来たのだ。それを受け入れることはさぞ悲しい作業であっただろう。
私を励ますように、最後は一生懸命に笑って見つめてくれたんだね。
読んでくださった方、こんな話題でごめんなさい。
今年も残りわずか。私にとっては、今年は感謝の年となりました。
写真はkaiパパと飛鳥です。 |