昨日のこと
いつもは残業で遅い娘から「今日は早いよ」とのメール。
帰りの時間が同じになったので、待ち合わせて夕食の食材を買いにスーパーへ。とは言えもう8時近かったので、店内はそれほど混み合ってはいない。すると、4歳くらいの男の子がわんわん泣き叫んでいる。
「おかあさーん!!」
どうやらお母さんとはぐれてしまったらしい。そんなに広いフロアではないけれど、彼にしてみたら通路は迷路の様。ぐるぐる廻ってみても、お母さんは見つからない。もう、心細くて悲しくて涙が止まらない。男の子は号泣するのみ。
すると我が娘が「あれ? 確かあの子のお母さんって、黒いワンピース着ていた人だ」
なかなか、観察がするどい。
レジの方へ歩いて行くと、そこには黒いワンピースの女性。
「あっ 彼女だね」
「そうそう」
「どうしようか?」
一旦、彼女に「お子さんが探してましたよ」と声をかけようとしたが、
すでにせっかく列に並んでいるので、それも可哀相かな。
それに万一、彼女がお母さんじゃなかったらまずい。
彼女はちっとも、子供の心配をしてきょろきょろしている様子もない。
やっぱり違うのかな?
私 「ねえ ○○ちゃん 男の子 連れてきて!」
それとなく、私は彼女を見張る。どこか行ってしまいそうだったら声をかけるつもり。
娘が男の子に近づくと、すでに他のおばさんが
「あらぁ、お母さんいなくなっちゃったの?」
娘 「あの、お母さんはあっちにいるので…」
おばさん「あら そう」
娘 「ぼく あっちにお母さんいるよ」
手を引いて、連れてきたら彼女はすっかり恐縮している。
やっぱりお母さんだった彼女 「すみませーん。だめじゃないのぉ。ちゃんと側にいなくっちゃあ」
男の子はしゃくりあげながら、彼女のスカートにしがみついていた。
やれやれ、ほっとした。
でもなんだかほんわかな気持ちになった。
そう、男の子には今はお母さんだけが頼りなのよね。
画像はないので、意味は無いけど先日の花火 アップしてみました。 |