体重は増えていないのに、指が太くなったらしい。中指にはめていた指輪が入らず、仕方なく薬指にしている。少し緩いのでぐるぐる回ってしまい、気づけばいつも指輪の裏が手の甲の側に来ている。
シワが増え、血管が浮き出て、その上、指が短い。ギターを弾くために爪は深爪するくらいに短く切っているから余計にずんぐりむっくり、なんだか残念な手だ。細くしなやかな手に憧れるけれど、それでも嫌いにはなれないわたしの手だ。
手が好き。どんな人の手を見ても愛おしく思う。
夫の手は指が長くてすらりとしていた。握った手の少しごつごつした感触を忘れていない。母の手は水仕事で荒れていたけれど、その手をいたわるように彼女は大事にプラチナの指輪をはめていた。そのふっくらした柔らかい手を思い出す。
息子や娘の手もすぐに目に浮かぶ。可愛い手。大人になっても。
手を握る、今は孫娘と手を繋ぐくらいだけど、コロナ禍が過ぎつつある今、時には握手の手を差し伸べたい。
手を握る、そこには特別な思いがある。
ありがとうの思い
大丈夫だよという思い
いつか、その日が来たら、あなたの手をこの両手で包んであげたいと思っています。 |